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延岡魚市場

辺りはまだ暗い午前5時過ぎ。
国道から少し入った「まちなか」にあるこの延岡魚市場には、すでにたくさんの男たちが集まっていました。
次々と魚市場に入ってくるトラックからは、水揚げされたばかりの魚たちが降ろされ、整然と並べられていきます。

延岡市は黒潮とリアス式海岸の恵みにより、獲れる魚種が多いことで有名。

この日は、市場の休み明けということもあり、たくさんの魚が並びました。
マダイ、ブリ、カワハギ、サワラ、ボタンエビ、ニベ、ウツボ、マアジ、タチウオ…
朝日に照らされた魚たちは、光り輝くお宝のよう。
赤い帽子を被った仲買人たちは、目を光らせて品定め。

 

せり人の威勢の良い声が場内に響き、競りが始まりました。

仲買人がぐるっと魚の周囲を取り囲み、次々と落札が決まっていきます。

落札された魚たちは、再びトラックに積まれ、各スーパーや製造会社へと運ばれていきました。
地元スーパーやお店で捌かれ、加工された魚たちは、新鮮なうちにみなさんの食卓に届くことでしょう。
市場内に飛び交う白熱した声に、魚への情熱を感じた瞬間でした。